22日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ニューヨーク市のビル・デ・ブラシオ市長は21日、マンハッタン区タイムズスクエアの歩行者用広場の規制に関する条例に署名した。
同条例は、市運輸委員会に広場の利用規則を制定する権限を与えるもので、これにより同エリアで活動する偽キャラクターなどの活動を制限することができるようになる。これまで、観光名所のタイムズスクエアでは、スパイダーマンに扮した偽キャラクターやトップレス女性といったパフォーマーらが、悪質な客引きをすることに対し、市民や観光客などから多数の苦情が寄せられたことを受けて制定に到った。
この条例に対しては以前から、米憲法修正第1条で保障された権利である「表現や宗教の自由」に反するとして、パフォーマーらから大きな反対の声が上がっていたが、条例が制定されたことで、パフォーマーらの売り上げに大きな打撃となることは避けられないという。
しかし悪質な行為を働くパフォーマーは後を絶たず、条例が制定された同日タイムズスクエアでは、スパイダーマンとペンギンのコスチュームを着た男2人が、外国人観光客の女性に強引にチップの支払いを迫ったとして逮捕された。