溺れた生徒、NYPDが救助 学校のアラーム徹底されず

 25日付のDNAインフォによると、ブルックリン区コニーアイランドの海で男子生徒が溺れ、ニューヨーク市警察(NYPD)の警官により無事に救出されたことが分かった。
NYPDによると、23日午後1時ごろ、自閉症を患う14歳の男子生徒が、在学する同区12丁目とエックス・アベニューにある公立第721校から抜け出し、コニーアイランドの海岸方向へ向かったという。この男子生徒は、話し言葉で意思の疎通を図ることができないため、男子生徒がいなくなったことに気がついた学校は、すぐにNYPDに通報して助けを求めた。警官がコニーアイランドのボードウォーク付近を捜索にあたり、波打ち際にいる男子生徒を発見した。
 男子生徒は服を着ておらず、興奮した様子で、そのまま海に入って溺れたという。急いで駆け寄った4人の警官は、溺れている男子生徒を無事に救出した。
 男子生徒はコニーアイランド病院に搬送され、けがもなく、命に別状はないという。
 2013年、クイーンズ区で自閉症の当時14歳の男子生徒がランチタイム直後に学校から抜け出し、川で溺死する事件が起きた。それ以降、市では学校の扉に警報機を取り付ける条例があったにもかかわらず、この学校では守られておらず、警報機が作動していなかった。