28日付のCBSニューヨークによると、ニューヨーク州ナッソー郡オーシャンサイドで27日午前10時半ごろ、足病医の診療所を訪れた元警官(77)の銃が暴発し、本人と医師がけがを負う事件が発生した。
元警官は同日、マシュー・ネスター医師の診察を受けていた際、10ミリ口径の半自動式銃を見せようと取り出したところ銃が暴発、銃弾は元警官の大腿部を貫通し、ネスター医師の足に当たった。2人は直ちに救急車で病院に運ばれ手当てを受けたが、命に別状はないという。
診療所に居合わせた目撃者は、元警官は銃愛好家クラブの会員で、この日は暴発した銃のほかにもショットガン2丁をキャリーケースに入れて診療所に持ち込んでいたと証言した。
同郡警察は、今回の暴発は事故だと断定し、犯罪性はないと発表している。元警官の名前は公表されていない。
銃が暴発したとの連絡を受け、事故直後の同診療所に救急車や警察車両が多数出動し、防弾チョッキを着た警官数人の姿がみられた。このため普段は静かな郊外の住宅地が、一時騒然とした空気に包まれた。
自身の息子も警官だという、診療所の向かいで商売を営む女性はこの事故を受けて、「息子は決して誰かに見せびらかすために銃を持ち出すことは絶対ない」と述べた。