5日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、マンハッタン区インウッドで、ニューヨーク市警察(NYPD)の警官が、シーズーをかみ殺したピットブルを銃殺し、波紋を呼んでいる。
ラファエル・アルバレズさん(40)が、シーズーのジェーダを連れて散歩していたところ、突然地下室から飛び出してきたピットブルがジェーダに噛みついてきたという。アルバレズさんは、2匹の犬を引き離そうと試みたが、そこへたまたま通りかかった警官が、ピットブルを制止しようと数発銃で撃った。目撃者は、「まさに狂犬といった様子で、警官が撃ち殺したのも仕方ない」と事件当時の様子を説明した。アルバレズさんも、「そうでもしなければ、われわれに襲いかかってきたに違いない」と話した。
統計によると、2014年に市内で警官が撃ち殺した犬は24匹。そのうち16匹がピットブルだった。ことし2月には、ブロンクス区で警官がしっぽを振りながら近づいてきたピットブルの頭を撃ち抜き、過剰防衛だとして飼い主が警官を訴える事件が起きていた。
NYPDでは、警官は自己および人間の防衛目的で、ほかに方法がないときのみ、犬などの動物を銃で撃つことが許されている。今回の件もそれにのっとったものか、詳しい調査が行われている。