5日付のエーエム・ニューヨークによると、ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長の広報担当主任を務めるカレン・ヒントン氏が同日、辞任を発表したことが分かった。昨年の5月に主任の職に就いてから、たった1年の任期だった。ヒントン氏は、来年度の予算交渉期限である7月1日まで在籍する予定で、後任については明らかにされていない。
声明文で、ヒントン氏は辞任の理由を、「ことし9月から高校の最終学年に進学する10代の娘と、今のうちにもっと一緒に時間を過ごしたい」としており、辞任後もデ・ブラシオ市長を支持し続ける意向であるという。
デ・ブラシオ市長は、「ヒントン氏は、技能や情熱を持ち、ひたむきな姿勢でわれわれに尽くしてくれた。辞任後は多くの人に惜しまれることだろう」と発表した。
ヒントン氏は、ニューヨーク州現知事であるアンドリュー・クオモ氏がビル・クリントン米大統領政権時に住宅都市開発省長官を務めていたころ、市長とともにクオモ氏の下で働いていた経験があり、当時クオモ氏の主任補佐官だったハワード・グレイサー氏と結婚している。
4月からデ・ブラシオ市長の側近らに、2013年市長選での政治献金を巡る疑惑が浮上しているが、ヒントン氏は捜査の対象にはなっていなかった。