コールドケースに急展開 10年前の女子高生殺人事件

  9日付のニューヨーク・ポストによると、10年前にブルックリン区で起きた女子高生殺人事件の容疑者が浮上し、捜査が急展開を見せているという。
 シャネル・ペトロ=ニクソンさん(当時16)は2006年6月18日に行方不明となり、4日後に自宅から約1マイル(約1.6キロメートル)離れた同区ベッドフォード・スタイブサントの路上のごみ袋の中に絞殺死体で見つかった。手掛かりがなく、未解決の難事件となっていたが、ここへきてバーノン・プリマス容疑者(29)が事件に関与する可能性が濃厚になってきたという。
 ニューヨーク市警察(NYPD)の捜査官はことし4月、プリマス容疑者に3カ月半にわたり監禁されていた女性から事情を聴取するため、カリブ海のセント・ビンセント島を訪れた。女性は監禁当時、容疑者からペトロ=ニクソンさん殺人事件の新聞記事の切り抜きを見せられ、犯行を打ち明けられたという。
 容疑者は、ペトロ=ニクソンさんの高校の同級生で、事件発生直後にNYPDが事情を聴いていたことが分かっている。
 容疑者は誘拐や殺人など別の複数の事件にも関わっているとみられ、NYPDは捜査を進めている。