9日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ブルックリン区のユダヤ教神学校のスクールバスに放火した11歳の少年がヘイトクライム(憎悪犯罪)の疑いで起訴された。
各メディアで公開されている監視カメラの映像には、この少年と10~15歳のほかの少年4人が8日午後6時ごろ、同区クラウンハイツのブルックリン・アベニューの路上に駐車していた私立のユダヤ教女子神学校、ベス・リブカーのスクールバスにダンボールを持って乗り込み、火をつけた後、逃げる姿が収められている。火事によるけが人はなく、警察は4人の少年らの行方を追っている。
現場近くで5日、ユダヤ教学校のスクールバスが走行中にレンガを投げつけられるという事件が、また6日にはユダヤ人の男性が13歳の少年に顔面を殴られるという事件が起きており、ヘイトクライムの可能性が示唆されている。しかし、バスの車体にはユダヤ教神学校のバスであることを示す表示がなかったため、バスを所有するBSDトランスコープの代表は、「少年らと話していないのに、ヘイトクライムだと断定することはできない」と述べている。
ことしに入ってから8日までの間に、市では、46件のユダヤ人を対象とした事件を含む、110件のヘイトクライムが報告されている。