11日付のニューヨーク・タイムズによると、1930年代の初頭から閉鎖されていた、マンハッタン区セントラルパークの“秘密の花園”がこの夏、一般公開されるという。
都市計画のパイオニアで、当時のセントラルパーク管理責任者だったロバート・モーゼス氏が作ったというこの地域は、「ハレット自然保護区(Hallett Nature Sanctuary)」と呼ばれ、公園南西部にある池に張り出した広さ4エーカー(約1万6千平方メートル)の半島部で、長年にわたり立ち入り禁止となっていた。渡り鳥が羽を休める憩いの場として保護され、その甲斐あって、野鳥の楽園と化したが、人の手が入らず木が茂り放題で、外来種が増加する問題を抱えていた。
そこで、セントラルパーク自然環境保護団体が15年をかけて4千万ドル(約44億円)を費やし、在来植物に植え直す、ゲートや歩道を作るなどの活動を行ってきた。こうした整備が完了し、一般公開するに至った。
6月末まで週3日、8月末まで週4日で、午後2~5時の間に楽しむことができる。