アメリカ生活が長くなると、日本への里帰り中に外国から来た友人の観光案内のガイド役を頼まれることもあると思います。そんな時に役立つ私のおすすめ東京観光の1日コース3案をご紹介します。
都心を拠点にした短い滞在であれば、日本の古都を満喫するのには鎌倉が賢明。混雑する鎌倉駅を避け、北鎌倉駅で下車すれば、鎌倉五山にある建長寺、円覚寺、浄智寺の3つの人気の寺、夏になれば紫陽花が咲き誇る明月院や慶長寺にも簡単に足を運べます。鎌倉大仏まで行くにはハイキングコースがあり、新緑や紅葉を楽しみながら観光を楽しめます。しかし45分ほどの道は意外に登り降りがキツいので、歩きやすい靴持参のこと。帰りは参道で土産を買いながら鶴岡八幡宮で神社参拝すれば、1日たっぷり古都見物を満喫するすことができます。
渋谷、原宿、南青山でショッピングをし、その合間に根津美術館での美術館賞を挟むのも一つの手。国宝、尾形光琳の燕子花図を目玉に、仏教美術や東洋古美術が堪能できます。庭には緑が生い茂り、橋が要所にかかげられた池にはときに燕子花が咲き乱れ、都会の喧騒を忘れてしまいます。そして、日が暮れたら表参道と骨董通りの交差点付近にあるルーフトップバー、Two Rooms Grillで乾杯すればバッチリ。
日本の国技、相撲観戦はぜひ体験しておきたいもの。両国駅を降りてから街に行き交う相撲取りを見れば、まずその臨場感が楽しめます。やはりマス席をおさえて友人を集めてワイワイ4人で見るのが一番楽しいですが、2人用の特別なマス席もあります。朝8時から開場という長丁場なので、ランチを済ませ、3時半ごろの幕内の土俵入りまでには入場して、昼間から飲みながら相撲観戦に興じるのが丁度いいでしょう。そして帰りには両国のちゃんこ鍋レストランのディナーで〆ましょう。
フリー・ジャーナリスト
Aya Komboo
www.ayakomboo.com
日本では数々の出版社で経験を積み、フリーランスへ転身。2006年よりロサンゼルスへ渡米し、現在はニューヨークを拠点にファッション/カルチャー誌などで活躍している。