銀行支店長の2つの顔 駐車場で麻薬密売

 12日付のニューヨーク・ポストによると、米金融大手JPモルガン・チェースの支店長が、勤務中に職場の駐車場などで麻薬の取引をしていた疑いで起訴されていたことを同日、米麻薬取締局(DEA)が発表した。
 起訴状によると、ニューヨーク州ロングアイランドにあるノースマサペクア支店の支店長を務めるクリスチャン・サントレリ被告は、支店の専用駐車場に停めていた、被告が所有するゼネラル・モーターズのシボレー・タホの中で、複数の密売人と会うなどして大麻を販売していたところを、DEAの捜査官に少なくとも4回確認されているという。
 また、これ以外にも、サントレリ被告が勤務中に銀行を抜け出し、銀行に近い地元のピザレストランの駐車場で、密売人から現金を受け取り、大麻と思われる品を手渡すところが捜査官に目撃されている。警察が抜き打ちでサントレリ被告の車内を捜索したところ、大麻が見つかり、同時に被告のポケットからおよそ3千ドル(約33万円)の現金が見つかった。その後の調べで、銀行の2つの金庫から、サントレリ被告が隠し持っていたおよそ12万5千ドル(約1365万円)の現金も見つかっている。
 DEAは、押収された現金が、全て麻薬取引によるものであることを確認したという。