米国はご存知の通り車社会です。マンハッタンなど、一部の首都圏を除いては車が無いと生活が成り立ちません。それでは、いざ車を買うときにどのようなことに気をつければ良いのでしょうか? よく言われるのは、機能は全て問題なく完動状態か、事故車ではないか、故障しやすくないかなど、購入後の不安ですが、今回は2つの話を例に、乗りだした後のことではなく、購入時の注意点にスポットを当ててお話していこうと思います。
①「とりあえず乗車して」
新車ディーラーに車を見に行ったら、「とりあえず何でもいいから試乗してみてください」と強引に促されたので乗ってみたら、「いくらだったら買う?」と執拗に迫られる。今日買うつもりはないと断ったら、少し待ってくださいと言われ、出てきたのは別のセールススタッフ。そうしたらまた同じことの繰り返しで、「何でもいいから試乗してみましょう!」とマニュアルを繰り返すだけで、血の通った話ができない。これが3〜4人繰り返されたところで、マネージャーが出てきて「500ドル安くするから買ってくれ。買わない理由は何だ?結局買うんだろう?」と半ば押し売り状態。逃げるように店を出たときは来店してから5時間以上も経っていた。
②支払い額が倍に!
自宅からほど近い中古車屋に乗り換えで来店してみると、良さそうな車両があったので詳細を聞いてみたところ、説明もそこそこに突然、乗って行った車からナンバープレートを取り外され、問い合わせた車両に取り付けられた。もちろん、購入の意思は示していない。何を言っても聞き入れてくれず、午前10時に来店したのに気づいたときには既に午後4時。子どももお腹が減ったとぐずるので、仕方なく「もし購入するとしたら」ということで、ローン購入の前提で見積もりを依頼したら、頭金が8千ドルで月々440ドルを36回払い。まあそれぐらいなら悪くないかなと思ったこともあり、半ば強引ではあったが購入した。乗り換えだったのでその日に乗って帰ってはみたものの、後日ローン会社から内容確認の連絡が入ってびっくり! なんと月々440ドルの72回払いだったことを知らされる。しかも車代のほかにあれこれチャージされていて、車両は1万6千ドルだったのに、支払いトータルの金額は3万ドル以上になっていた!
どちらも実際にあった話です。セールススタッフに押し売りされそうになった場合はしっかりと断り、少しでも疑問があった場合は徹底的に疑問を解消することが大切です。納得がいくまで質問を続けましょう。日本から来た唯一の中古車販売店であるガリバーは、日本式のサービスで、安心してお気軽にお車のご相談をしていただけます。少しでもお考えがありましたら、米国でもまずはガリバーへどうぞ。
次回は、米国の販売店がなぜこのようなセールスをしてくるのか、その仕組みについてお話します。
プロフィール
大塚 洋一
2004年に(株)ガリバーインターナショナル入社。対企業向けのコンサルティング営業部スーパーバイザーを経て、06年に直営店舗事業部へ転属。日米で店長を経験し、15年2月より米国代表に(NY店店長兼務)。豊富な知識と丁寧な接客に定評あり。緊急時や時間外も対応で心強い。
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