13日付のメトロ・ニューヨークによると、マンハッタン区の5番街にあるピザ店、ブラボー・ピザが、店名変更に伴い一新するメニューの一部に「グラウンド・ゼロ」を使用し、議論の的になっている。
ビッグ・スライス・オブ・ニューヨークという名でリニューアルした店の新しいメニューでは、「エンパイアステート・バッファローチキン」や、「ソーホーBBQチキン」など、提供するピザにニューヨークにちなんだ名称が付けられている。今回問題となったのが、「グラウンドゼロ・ディープディッシュ」という名の分厚いピザ。一般にシカゴピザと呼ばれるディープディッシュピザを、どうにかニューヨークにちなんだ名前を付けようとしたという。
「グラウンド・ゼロ」とは、爆心地を意味し、ニューヨークで「グラウンド・ゼロ」といえば、2001年に起きた9.11同時多発テロの跡地で、世界貿易センターがあった場所を指す。約3千人が命を落とした悲劇の地をピザの名にすることが良いのか、さまざまな意見が飛び交った。
同店のオーナー、マイク・スタインバーグさんはニュースサイトのゴッサミストの取材で、「迷っている」と率直な気持ちを当初述べたが、「誤解があるといけないので、やはり変えることになると思う」との意向を示した。