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2016.05.17 NEWS

NYPD本部長の辞任を提案 労働組合委員長がラジオで 

 16日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ニューヨーク市警察(NYPD)の巡査部長により構成される労働組合、巡査部長慈善協会の会長が15日、地元のラジオ番組でビル・ブラットン本部長の辞任を求める発言をし、物議を醸している。
 AM970系列のラジオ番組に出演したエド・ムリンズ巡査部長は、「NYPDには立て直しが必要。上層部を改革すべきならば、個人的には本部長が退くべきと考える」と述べた。
 巡査部長や警官らは、地元の有力者に便宜を図った見返りに金品などを受け取った疑いで、連邦捜査局(FBI)によるNYPD汚職事件の捜査の対象となり処罰され、また、連邦捜査官からの事情聴取に弁護士の立ち合いを求めたエレツ・レビー元巡査部長は事務職へ異動させられた。これに対し、非営利の警察基金からの資金でハーバードクラブに入会した本部長は処罰の対象とならないことを挙げ、ダブルスタンダード(二重基準)であると批判した。
 ムリンズ巡査部長は、「ルドルフ・ジュリアーニ元市長の下でNYPDの本部長を務めていた90年代の彼は、良識のある男だった。何が起きたか知らないが、今は別人」と述べた。
 NYPDの警官らは、豹変した本部長を「ブラットン2.0」と呼んでいるという。

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