19日付のニューヨーク・ポストによると、ニューヨーク市人権委員会はこのほど、トランスジェンダーの人々を表す代名詞についての新ガイドラインを発表した。
職場の雇用主や住宅の家主などに向けた同ガイドラインは、トランスジェンダーの従業員や賃貸住宅のテナントを示す代名詞として、「She」や「He」に代わる言葉の使用を義務付けるもので、違反者には12万5千ドル(約1400万円)の罰金が科せられる。また、トランスジェンダー本人が決めた代名詞を使用することを意図的に繰り返し怠るなど、悪質な違反の場合は、企業の規模、法律の認識の有無などを考慮した上で、最高25万ドル(約2750万円)の罰金が科せられる可能性があるという。
新しい代名詞には、三人称単数形を「Ze」、三人称複数形を「Hir」と表すなどがある。このような代名詞を使用するという動きは、性別を男か女かなどに単に分けることができないという認識の高まった過去十年ほどの間に使われるようになった。