19日付のメトロ・ニューヨークによると、ニューヨーク市警察(NYPD)は同日、ことし2月からこれまでに、マンハッタン区バッテリーパークで偽のフェリーチケットを販売していた、少なくとも13人を逮捕したと発表した。
バッテリーパークでは、悪徳な業者が観光客に偽チケットを販売することが問題となっており、NYPDはことし2月から取締を強化していた。自由の女神のあるリバティー島やその近くのエリス島とマンハッタン区を結ぶ2種のフェリーが運行されているが、偽チケットで乗船することはできない。
NYPDのジョン・ミラー長官によると、偽チケットの販売業者には、暴行や強盗などで過去に逮捕され、犯罪歴がある者が多く、仮釈放中や執行猶予が付いている者もいるという。このほど摘発された密売人らは、5つの犯罪組織に関わっていたとみられる。
ことし2月には、偽チケットを購入しないよう観光客に注意を呼び掛けた正規チケットの販売員が、偽チケットの販売人から暴行を受け、負傷する事件が発生している。
NYPDは、チケットを販売することを許可された唯一の公認業者はスタチュークルーズ社であり、2つの島を訪問する際は同社のフェリーを利用するよう、観光客に注意を促している。