本当の“憩いの場”へ フェンスの撤去など改善計画

 24日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク市内の公園をより良い環境にするため、フェンスを撤去するなどの改善計画を、市公園局が同日発表した。
 市内にある公園の多くは、周辺がフェンスや柵などで囲まれており、かつて治安が悪かった時代の雰囲気が残る。周辺住民からは「入り口の柵に鍵が掛かっていたり、遊具が古くなっている」という苦情も寄せられ、子どもたちが利用しやすい環境が整っていなかった。
 同局はこのプロジェクトに4000万ドル(約44億円)を費やす予定で、ブルックリン区のプロスペクトパークやクイーンズ区のフラッシング・メドウズ=コロナパーク、マンハッタン区ローワーイーストサイドのシュア―ドパークなど、8つの公園を対象としている。同局の局長によると、フェンスの撤去以外にも、ベンチを新たに設置したり、歩道を増やすことで、より多くの人が公園を利用しやすくなるよう、環境改善を図る。
 シュアードパークの園長は「公園を囲むフェンスを取り除き、アクセスしやすい場所にすれば、地域の人々にとって、より親しみやすい憩いの場となるだろう」と期待を寄せている。
 市は、最低でも85%のニューヨーカーが自宅から徒歩圏内の公園を利用することを目標にしているという。

Stefano Corso