24日付のNY1によると、タクシー運転手が長時間労働を強いられる現状を改善するために、ニューヨーク市のタクシー・リムジン委員会(TLC)が勤務形態の改定案を市に提案しているという。
現在の就業規則では、タクシー運転手は最大12時間までの連続勤務が認められているが、その後に短時間でも休憩を取ると、またそこから継続して12時間勤務することができるという。よって、長時間にわたってタクシーを運転し続けるドライバーがいる実態を受け、TLCはこのほど勤務時間の限度に達した運転手は、次のシフトに入る前に最低でも8時間の休憩を取らなければならないとする新たな基準を提案した。また、始業時間から起算した場合に、24時間中の勤務時間は12時間以内を基本とし、一週間の勤務時間は72時間が限度となる。
この発表を受け、タクシー運転手らは「長時間働き続けるのは大変なので、拘束時間が短くなってくれればうれしい」と話している。この案はまだ提案されたばかりで、実際に施行される見通しは立ってないが、TLCは、運転手の長時間労働は疲労を蓄積させ、事故率上昇につながるとみており、改善が必要だと訴えている。
同案が採用されれば、イエローキャブの運転手以外にも、ウーバー(Uber)などの運転手にも適用されるという。