26日、マンハッタン区ローワーマンハッタンのハブ駅、フルトンセンター駅から延びる「デイ・ストリート・コンコース」の全工事が終了し、同午後5時から利用可能となった。
ニューヨーク州都市交通局(MTA)によると、デー通りのブロードウェーとチャーチ通り間の地下を通る全長約100メートルの同コンコースは、地下鉄2、3、4、5、A、C、J、Z線が乗り入れるフルトンセンター駅と、パストレインのワールドトレードセンター駅を接続するもの。R線コートランド通り駅のほか、ワン・ワールド・トレードセンター(1WTC)、フォー・ワールド・トレードセンター(4WTC)ともつながっており、バッテリーパークシティへのアクセスも簡単になった。幅広い通路の脇には、多数のテナントも出店しており、香水やネクタイなどを販売する。
MTAによると、同コンコースの完成により、通勤利用者は地上の交通量の多い道路や、工事の続く建設現場横を通ることなく、地下で駅間を行き来できるため、通勤時の利便性が高まるという。
また、フルトンセンター駅にある10本のエスカレーターと15基のエレベーターで地下へ降りることで、車いす利用者らにとって、パストレインへの移動が地上での移動に比べ、格段容易になるという。