27日付のニューヨーク・デイリーニュースによると同日、ニューヨーク市職員がアッパーマンハッタンのモンテフィオーレスクエアパークで、再利用可能なショッピングバッグを無料配布した。
紙やプラスチック製などのレジ袋に5セントの課金がされる法案は、ことし4月に市議会で可決され、10月1日より施行される。毎年廃棄処分となる約90億枚のレジ袋を減らそうという取り組みの一環である同法案では、食料を無料供給するフードスタンプ制度を利用する貧困者は対象外となっている。しかし、有料化は低所得者層に負担をかける「不公平な税金」であるとの根強い批判がある。
そこで市は、この批判に対応し有料化の欠点を補おうと、無料配布に踏み切った。メリッサ・マーク=ビベリト市議会議長は、「再利用可能な買い物袋があれば、レジ袋を使わないで済み、エコフレンドリーな生活を営むことができる」と述べた。
市は、この無料配布を今後も続けていくという。来月17日午前11時には、ブロンクス区のリバーデールシニアサービスで、同月19日正午にはマンハッタン区イーストハーレムのラ・マーケッタマーケットプレイス、同月25日正午にはブルックリン区で行われるボリクア・フェスティバルでの無料配布を予定している。