27日付のCNNニュースによると、米通信事業大手ベライゾンとストライキ中の労働組合間の労働契約交渉が暫定的合意に達し、6週間以上続いた労使紛争に終結の可能性が出てきたという。
米労働省のトーマス・ペレツ長官によると、こう着状態にあった交渉を終結させるため、同省で13日間にわたる話し合いが行われた。その結果、両者間で4年間の労働契約について原則的合意に達したため、「ストライキに参加していた約3万6千人のコミュニケーションズワーカーズ・オブ・アメリカなどに所属する労働組合員たちが、今週から職場へ復帰するはず」と、ベレツ長官は述べた。
同社と労働組合間の労働契約が昨年8月に満了して以降、両者の間では話し合いが続けられていたが、劣悪な労働条件、年金の据え置き、賃金の安い外国に部門を設けることなどに対する労働者からの不満により暗礁に乗り上げ、ことし4月13日に組合員はストライキに突入していた。
両者は合意については認めているが、詳細については明らかにしていない。合意は文面化され、組合員による承認を必要とする。
同社の固定電話部門および広帯域通信FiOS部門の従業員によるストは、2011年に同社の組合員が決行したスト以来、全米で最も大規模なストとなった。