NJで小頭症の女児 東海岸初、ジカ熱感染妊婦が

 1日付のメトロ・ニューヨークによると、ニュージャージー州で5月31日、ジカ熱に感染した31歳の女性が、小頭症と診断された子どもを出産していたことが分かった。トライステイトエリアで、ジカ熱感染者による出生異常が確認されたのは、これが初となる。
 同州のハッケンサック大学病院で同午後3時ごろ、妊娠35週目で帝王切開により生まれた女児は、頭蓋が正常な大きさに達しておらず、体重は6ポンド(約2700グラム)に満たなかったという。現在、母子ともに容態は安定している。
 中米のホンジュラスから親戚を訪ねて米国に滞在していたこの女性は、同月27日に同病院を訪れ、採血された血液サンプルを米疾病管理センター(CDC)が検査したところ、胎児へのジカ熱感染が確認されていた。女性は、妊娠第2期中にジカ熱に感染した蚊に刺されたものとみられている。
 CDCは、ホンジュラスをレベル2のジカ熱警戒地域に指定。同国への旅行者に対し、強化した予防措置を講じるよう警告した。また、全米で591人が国外の渡航先でジカ熱に感染したことを報告している。