NYC最初の同性婚女性が死亡 5年前に挙式

 1日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク市で最初に同性結婚をしたカップルの1人、コニー・コペロスさん(90)が5月28日に亡くなったことが分かった。
 市で同性結婚が合法化され、実際に施行された2011年7月24日の朝、85歳のコペロスさんと76歳のフィリス・シーゲルさんは、ローワーマンハッタンの市役所で結婚式を挙げた。「息もできないほどに幸せだった」と、シーゲルさんは当時を振り返る。シーゲルさんがコペロスさんの左頬にキスをすると、コペロスさんは微笑んで結婚証明書を高々と頭上に掲げたという。
 インディアナ州出身のコペロスさんは、ノースウェスタン大学などで政治学を学んだ後、労働組合活動に従事した。コーネル大学やニューヨーク大学で女性の労働問題について教鞭を執ったこともある。「いつも、弱い者のために戦っていた」と、シーゲルさん。最近は、アルツハイマー病を患っていたという。
 2人は1980年代、高齢者のLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)支援活動を通して知り合い、結婚までの23年間はパートナーだった。4年前のゲイ・プライド・パレードでは、緑色のオープンカーに乗り、沿道に詰めかけた大勢の人たちから祝福を受けた。