3日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ニューヨーク市内で来年度にチャータースクールへの入学を希望し、定員枠を超過した生徒数が4万4千人に上ることが分かった。
ニューヨーク市チャータースクールセンターの発表によると、2016年度の定員約2万3600人に対し、入学の申し込みをした生徒数は約6万8千人で、待機する生徒の数は前年度の約4万2千人より約2400人増となった。
同センター代表ジェームズ・メリマン氏は「入学希望者が殺到し、志望校への進学が叶わない生徒数は増えるばかり」と話しており、この事態を改善するために「できるだけ多くの生徒が質の高い教育を受けられるよう、チャータースクールを今後も増設する」と話している。
ニューヨーク市内では、1999年に初めてチャータースクールが創設されたが、その高まる需要に対応すべく、来年度は16校が新設される予定で、合計で221校となる。
中には市の公費で運営されている学校もあるため、チャータースクールの運営を巡っては学校側とビル・デ・ブラシオ市長側で意見が対立することもある。しかし、市教育委員会のデボラ・ケイ氏は「公立校かチャータースクールかにかかわらず、市に住む全ての生徒が満足できる教育を受けられるよう、環境を整えるべきだ」と話している。