今度は270匹以上の「イヌ屋敷」 NJ州最悪の動物虐待か

 3日付のCBSニューヨークによると、ニュージャージー州マンモス郡ハウエルタウンシップで、270匹以上のイヌが救助された。
 数人のボランティアが1日がかりで救助に当たったといい、同郡の動物虐待防止協会長、ロス・リシトラ氏は「合計で276匹のイヌが3ベッドルームしかない平屋で飼われていた」と説明する。ほとんどがパグ、ヨークシャーテリア、チワワなどの小型犬で、 汚れが目立ち、怯える姿から、飼育放棄されていたことは明らかだという。
 2匹は足の骨が折れていたため、動物病院に運ばれた。さらに、救助中に出産したイヌもおり、生まれたばかりの子イヌが酸素マスクを付けて運び出される光景もみられた。
 5月には、同州ハドソン郡ウエストニューヨークで、80匹以上のネコをケージに押し込めていた住人が逮捕されるという事件があったばかりで、リシトラ氏は、「ニュージャージー州で最悪の動物虐待事件になるだろう」と述べた。
 事件は、近所の住人からの、悪臭がするとの通報により発覚した。通報した住人も、状況のあまりのひどさに驚きを隠せない様子だったという。イヌの飼い主は動物虐待の罪に問われる可能性が高い。
 救助されたイヌは、予防接種などを受けた後、里子に出される予定である。