7日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク州上院議員により結成されたレースゲーム賭博委員会の委員長を務めるジョン・J・ボナシック上院議員は同日、オンラインの仮想ゲーム「ファンタジースポーツ」を合法化することに合意したと発表した。
同委員会が合意に至った条件として、「ファンドゥール」(FanDuel)や「ドラフトキングス」(DraftKings)などのゲームサイトは、同州で営業を開始するために15万ドル(約1600万円)の運営手数料または前年の収益の1.5%を支払い、プレーヤーへの賞金支払い後の収益から15%を州に納めることが義務付けられる。これにより州は、年間350万~500万ドルの収益が見込めるという。
ファンタジースポーツとは、ゲームのプレーヤーが実在のスポーツ選手を集め架空のプロスポーツチームを編成し、選手らの実際の成績により対戦するというもの。同州のエリック・シュナイダーマン検事総長が昨年秋、ファンタジースポーツ大手の両社に、同ゲームが違法賭博に当たるとして州内での営業を止めるよう命じてから、議論となっていた。
同委員会はこの法案に合意したが、法制化するには、州議会上下院の承認およびアンドリュー・クオモ知事による署名が必要となる。