8日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、偽造IDを使って拳銃を購入したクイーンズ区在住の18歳の少年が、ニューヨーク市警察(NYPD)の警官を襲う計画を企てていたことが分かった。
ランビル・サイン・シャーギル容疑者は5月23日、同区リッチモンドヒルの自宅で、拳銃で家族を脅す事件を起こした。米連邦捜査局(FBI)の捜査により、容疑者の寝室からは拳銃のほか、弾薬118個が押収されたという。同容疑者はオハイオ州に出向き、インターネットで購入した偽造IDを使って拳銃を約500ドル(約5万3千円)で購入し、ペンシルベニア州で弾薬を入手していた。
また同容疑者の携帯電話からは、NYPDの警官殺しの計画書と思われるメモが発見された。ブルックリン区連邦裁判所によると、メモには「実行日は姿をくらませやすい大雪の日。警官を射殺した後、同区内のバンウィック・エクスプレスウェーにあるダンキンドーナツを経由して逃亡する」と記されていた。また、「最初に女性警官と男性警官を1人ずつ狙い、可能であればほかの警官も射殺したあと、服を着替えて事件現場に戻り、目撃者を装って通報する」と犯行後の手順も詳細に考えていたという。
容疑者は8日逮捕され、現在精神鑑定を受けている。法廷での審問は14日に行われる見通し。