レイプ犯、21年後に有罪 DNA情報が一致

 14日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、21年前にマンハッタン区で性的暴行事件を起こした犯人が、データベースに保存されていたDNAが証拠となり逮捕され、13日に有罪判決を受けたことが分かった。
 ジョセフ・ジアルダラ被告(46)は、昨年5月に別の事件で起訴された際、採取されたDNAが、米連邦捜査局(FBI)の複合DNA索引システム(CODIS)に保存されていたDNAと一致したことから、1995年の性的暴行事件の犯人であることが判明した。同被告はニューヨーク州で逮捕起訴されており、強姦罪、第1級強盗罪などの罪が確定した。
 同被告は95年1月、マンハッタン区ウエストビレッジで当時25歳の女性をナイフで脅し金品を奪った上、性的暴行を加えた。被害者は事件後、病院で犯人の証拠を収集するレイプキットをニューヨーク市警察(NYPD)に提出したが、犯人逮捕には至らなかった。
 その後、犯人のDNA情報が市のレイプキット保管プログラムの一環としてCODISのデータに保管されていたことから、今回の同被告の犯罪を暴く証拠となった。
 同区検察局のサイラス・バンス検事は判決後、「長年取り組んできたプログラムのおかげで凶悪犯が捕まり、裁きを受けたことに安堵している」とのコメントを発表した。