ロバのバスケは動物虐待 動物保護団体の抗議でイベント中止

 14日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ニューヨーク州キャッツキルの近くにあるマーガレットビル・セントラル高校で行われている「ドンキー・バスケット」が、動物保護団体の抗議により今年は中止されることが決まったという。
 生徒がロバに乗ってバスケットボールの試合を行うこのイベントは、同校で学生団体の資金調達のための恒例行事となっている。動物法的保護基金(ALDF)は、「州法では、学校では動物の人道的な扱いや保護を教えることが義務である」と主張し、同イベントの違法性を訴えている。
 イベントに使用するロバは、ドンキー・バスケットをする目的で牧場でロバを飼育しているバーモント州の団体、グリーン・マウンテン・ドンキーボールから借りている。同団体は、乗る人の体重を200ポンド(約91キロ)までと制限するなど、虐待が生じないように配慮しているという。
 それでもALDFは、ロバは混乱や恐怖を感じ、後ろ足を蹴り上げるなどの異常行動を取り、虐待にほかならないと非難している。ただし、今回はイベントを取り止めたため、法的手段に訴えることはないという。
 一方、同校のロバート・チェーカー校長は、同校はドンキー・バスケットの開催を諦めたわけではなく今年は見合わせるだけ、と述べている。