13日付のFOXニューヨークによると、20年以上前にグラマン社の拠点で航空機製造のメッカとして栄えたニューヨーク州ロングアイランドで、ソーラー飛行機がテスト飛行を行い、このメッカ復活の一翼を担うことが期待されているという。
「恒久的に飛行できる航空機を作ることがわれわれの目標」と説明するのは、カルバートン市に拠点を持つルミナティ・アエロスペースのCEO、ダニエル・プレストン氏。チーフパイロットのロバート・ラッツ氏も「太陽の光を浴びるだけで電力がチャージされる。しかも、従来の航空機よりも静かで飛行はスムーズだ」とソーラー飛行機に夢を膨らませる。
最近発表したモデルは、 両翼の表面全体にソーラーパネルを装備したもの。ハイテク大手と組み、この飛行機を使って世界中で40億人の人々にワイヤレスインターネットサービスを提供することが、同社のもう1つの目標である。
この飛行機は、グラマン社が所有していたテスト施設を使って製造された。プレストン氏は、「ロングアイランドの航空機製造業を復活させ、地域経済の活性化に貢献したい」と述べている。この10月までに組み立てラインを完成し、次期モデルも2017年には完成予定。来年の夏までには1号機を出荷し、今後2~3年のうちに800人の雇用を見込んでいる。