NYCの学生、悲劇の状況語る オーランド銃乱射事件

 14日付のエーエム・ニューヨークによると、フロリダ州オーランドのナイトクラブで起きた銃乱射事件で負傷したニューヨーク大学(NYU)の学生が同日、記者会見で事件現場の状況を語った。
 友人のアカイラ・マリーさんとマリーさんのいとこのティアラ・パーカーさんとともに、旅行中、同クラブを訪れていたペイシャンス・カーターさんは、ダンスフロアで銃声を聞き、マリーさんと店外へ逃げた。店に残してきたパーカーさんを救うため、2人は再び店内に戻り、3人はほかの客とともにトイレに隠れた。3人は、トイレに来たオマル・マティーン容疑者(29)が放った銃弾を受け、両足を撃たれたカーターさんとパーカーさんは助かったが、マリーさんは銃弾による傷が致命傷となり、その後死亡した。
 同容疑者は、トイレから911に通報し、「イスラム国」(IS)への忠誠を誓い、「米国によるイスラム国への爆撃をやめて欲しい」と言ったという。その数時間後、店内に踏み込んだ警察との銃撃戦により同容疑者は射殺された。その際、カーターさんを救うため、盾となり銃弾を受けた男性も死亡したという。両足を負傷し歩けなかったカーターさんは、特別機動隊に救出され、手術を受け13日に退院した。
 記者会見でカーターさんは、マリーさんに外で待つように言わなかったことを後悔しているといい、自責の念を表現した詩を披露した。