有害汚染水、対応求め住民デモ 血中に高濃度のPFOA

 16日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、公共用水施設から有害化学物質が見つかったニューヨーク州アップステイトの小さな村の住人が、州上院議会会場前に集結し、州当局による適切な対応を求めてデモを行った。
 レンセリア郡フージックフォールズ村に住むロレーン・ハケットさんと二十数人の近隣住民は、公共用水施設で見つかったペルフルオロオクタン酸(PFOA)が、住民の体内にどれほど蓄積されているかを示す数字が書かれたプラカードを掲げ、連邦および州議会による公聴会の実施とアンドリュー・クオモ州知事との面談を訴えた。また、水道水の飲用禁止を勧告されたのが、州当局が汚染を発見してから1年以上も経過した、昨年12月になった理由の説明を求めた。
 同村の住民は、施設から有害化学物質が見つかっていたことを数カ月前に知らされ、州保健局の指示により血液検査を受け、2週間前から検査結果の送付が開始された。幼い子どもからもPFOAの高い数値が検出されている。
 ハケットさんらは議会最終日の前日、クオモ知事の補佐官との即席面談を実現させ、不安や怒りを訴えた。
 PFOAは、焦げ付き防止加工が施されたテフロンなどの調理用具に使用され、がんや多様な疾患の危険性を高めることが示唆されている。