17日付のニューヨーク・ポストによると、映画館でのアルコール飲料販売を許可する法案が16日、ニューヨーク州下院で否決された。上院は通過したものの、一部下院議員からの強い反発があったようだ。
反対したのは、民主党所属、エリー郡バッファロー出身のロビン・シミンガー下院議員ら。「酒を飲まない人が映画館に行って、隣でビールやワインを飲んでいるのを見たら驚くだろう。アルコール飲料は映画館には馴染まない」と述べた。同氏は、日曜午前中の酒類販売解禁に対しても反対していたが、これは可決されている。
上院は、共和党が主導権を握っているものの、スタテン島およびブルックリン区出身のダイアン・サビノ上院議員(民主党)の尽力で同法案は通過していた。下院では、ブルックリン区出身のジョセフ・レントル下院議員(民主党)が同様の法案を提案していたが、シミンガー氏が委員長を務める経済開発委員会で否決され廃案となった。
レントル氏は、「ミュージカルやオペラ会場ではアルコール飲料が販売できて映画館は駄目というのは、線引きが曖昧。納得のいく説明がつかない」とし、州政府ではなく、それぞれの市や町が決定権を持つべきだと主張している。