幼児置き去りで線路に飛び込む 逆上した母親を精神鑑定

 16日付のニューヨーク・ポストによると、メトロノース鉄道125丁目駅で、怒り狂った女が幼児をプラットフォームに置き去りにし、線路に飛び降りるという事件が起こった。
 同午後12時半ごろ、ブロンクス区に住むイリス・アナ・ゴンザレス(37)は、42丁目=グランドセントラル駅行きの列車の車両内で、幼児の父親と口論となり、顔を叩くなどの暴力を振るった。乗り合わせていた非番の警官2人がけんかを仲裁し、同時に鉄道警察に通報した。列車がマンハッタン区ハーレムの125丁目駅に入ると、待ち構えていた警官が2人と幼児をベビーカーごと下車させた。しかし、列車が出発した直後、ゴンザレスは幼児と父親を置き去りにして、目の前の線路に飛び降りた。警官が追い、線路上でもみ合いとなったが押さえ付け、ゴンザレスは精神鑑定のため救急車で病院に搬送された。
 2歳の息子と5歳の娘の母親であるゴンザレスを知る友人は、「髪を紫色に染めているが、気が触れているわけではない。ただ、短気で怒り出すと手が付けられなくなる」と証言している。
 電車の車掌は、ほかの乗客に、あれほどの突飛な行動は麻薬のせいではないかと述べたという。