16日付のメトロ・ニューヨークによると、ブロンクス区の郵便局員が、麻薬取引に関与していた疑いで起訴された。
ジャーメイン・サンディファー被告(40)は、同区ハイブリッジの郵便局に勤務していた2011~13年の間、プエルトリコから同局宛てに密輸されたヘロインなどの麻薬を、同区内の複数の密売人へ届けていた疑いが持たれている。1回の取引につき、1千~5千ドル(約10万4千~52万円)を受け取っていたという。
同被告は、ニュージャージー州を高級車のメルセデスベンツで走行していたところ、交通違反を見つけた同州の警官に停止を命じられた。車内からは麻薬が発見され、2千ドルの現金を所持していた被告は、その場で逮捕された。被告の弁護士は、被告がこの高級車を購入したのは、以前所有していた車両を下取りに出したからだと主張したが、検察側は、被告が月々800ドル(約8万3千円)もの自動車ローンを支払うことができるのは、違法に収入を得ているからだと指摘した。
同被告は無罪を主張しているが、有罪が確定した場合、最低10年の実刑判決を受けるという。共犯の5人は、麻薬密売およびマネーロンダリングの罪で既に有罪が確定している。