国土の広い米国での生活に欠かせない車。前回は、実際にあった2つの話を例に、米国で車を購入するときの注意点をお話ししました。強引なセールスや、契約時の話と異なる高額な請求-。では、これらのトラブルはなぜ起こるのでしょうか? 今回は、その仕組みについてお話しします。
実は、米国では車の販売員になることは簡単です。米国で就職しようとするとき、その職種の資格を取得したり、大学で専門学習を修了してから職に就くことが一般的ですが、カーセールスは何の資格や知識、経験もなく就職できてしまう職種の1つです。車といえば専門知識のオンパレードというイメージがありますが、米国ではこの知識が全くないのに、セールスをしている場合が意外に多いのです。前職は大工だった、昨日まで不動産屋に勤めていた、なんてこともざらです。また、2つの職に就いており、週何日か限定で働いているセールスマンもいます。簡単に就ける職というのはサービスの質が荒れやすくなる原因になります。
新車ディーラーでは、セールスにもさまざまな役割が決められていて、例えば、お客を店内に入れたら○○ドル、試乗させたら○○ドル、Aという説明を完了したら○○ドル、契約させたら○○ドル、とステップ毎に報酬が決まっています。その結果、買うつもりがなくふらっと来店しただけでも、執拗に試乗を迫られたり、買う意思がないと断っても、同僚のセールスが自分も稼ごうと寄ってくる。という仕組みです。
また、中古車屋は新車ディーラーほど従業員がいないので、そこまで担当が入れ代わり立ち代わりということは少ないのですが、1台売ったら○○ドルと決められていることが一般的なので、契約を強引に迫ることや、口頭では良いことを言っておいて、実はだまして契約書にサインさせるという手口が常態化している販売店もあります。
ガリバーは日本から来た唯一の中古車販売店で、日本式のサービスを導入していますので、安心してお気軽にお車のご相談をしていただけます。少しでもお考えがありましたら、米国でもまずはガリバーへどうぞ。
プロフィール
大塚 洋一
2004年に(株)ガリバーインターナショナル入社。対企業向けのコンサルティング営業部スーパーバイザーを経て、06年に直営店舗事業部へ転属。日米で店長を経験し、15年2月より米国代表に(NY店店長兼務)。豊富な知識と丁寧な接客に定評あり。緊急時や時間外も対応で心強い。
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