クイーンズ区で救急車が衝突事故 搬送中の男性、後に死亡

 20日付のニューヨーク・ポストによると、けが人を搬送中の救急車がクイーンズ区内で一般車両と衝突し、大破する事故があった。
 19日午後2時半ごろ、刺されて重傷を負った男性を病院に搬送するため、救急車が同区のアトランティック・アベニューを走行していたところ、ウッドヘイブン・ブルバード付近でクライスラーのミニバンと衝突した。この衝突により、救急車は大破し、走行と搬送が不可能になったため、代わりの救急車が要請された。駆け付けた別の救急車で、男性はジャマイカ病院まで搬送された。
 男性の名はフロイド・ギャロウェイさん(55)。衝突事故の30分ほど前、ブルックリン区イーストニューヨークのマッキンレー・アベニューにあるアパートで、険悪な関係となっていた妻と口論になった末、ギャロウェイさんが妻の首を締めたことから、ギャロウェイさんは妻に数回ナイフで刺されたという。
 ギャロウェイさんは病院で手当てを受けたが、間もなく死亡が確認された。警察は、死因は頭部と腹部への傷によるもので、衝突事故の影響ではないとみている。
 ギャロウェイさんは妻に対する接近禁止令を受けていた。警察は妻の身柄を拘束し、事情を聴いているという。