NYPD汚職で新たに4人起訴 警視などの上級警察官ら

 20日付のCBSニューヨークによると、ニューヨーク市警察(NYPD)の汚職事件に関与した疑いのある、上級警察官ら4人が起訴されたことが分かった。
 起訴されたのは、警視正のマイケル・ハリントン被告、警視のジェームズ・グラント被告、巡査部長のデビット・ビラヌエバ被告、警官のリチャード・オケタル被告で、米連邦捜査局(FBI)と連邦検事局は、4人が実業家のジョナ・レクニッツ氏とジェレミー・ライチバーグ氏に対し、個人的に便宜を図っていたかどうかを捜査していた。両氏は、2013年の市長選で、ビル・デ・ブラシオ市長の選挙資金集めを担当していた。 起訴状によると、ハリントン被告は高価なディナーなどを、またグラント被告は13年にラスベガスへの旅費、スーパーボウルのチケット、売春婦の手配など便宜を得ていたという。その見返りとしてライチバーグ氏は、警官による護衛、パレードなどのVIPアクセス、違反チケットのもみ消しなどをNYPDに依頼していた。同氏は、懇意な警官の昇進を命じるなど、NYPDの人事にまで影響を持っていたという。