Dr.ロバート・コレス 新カイロ色々ポキポキMY LIFE 第14回 心臓のはなし

*清涼飲料水の飲み過ぎ注意
 砂糖がたくさん入った清涼飲料水は、むし歯や体重増加につながるなど体に悪影響を及ぼします。最新の研究によると、毎日清涼飲料水を多く摂っていると、心臓病にかかる確率が高くなるそうです【注1】。アメリカン・ハート・アソシエーションの機関誌、サーキュレーションは、清涼飲料水を毎日飲む人は飲まない人に比べて、冠状動脈性心臓病にかかる確率が20%増すと発表しています。
 冠状動脈性心臓病は、心臓の中にある細い血管を狭める病気です。この病気にかかると心臓内の血液と酸素が欠乏していきます。その結果、胸の痛みや息切れを起こし、最悪の場合は心臓麻痺をもたらします。
 砂糖が入っていないダイエットソーダなら大丈夫だろうと思う方がいるかも知れませんが、ジェネラル・インターナル・メディシン紙によると、毎日ダイエットソーダを飲んでいると、心臓麻痺・脳卒中、最悪の場合は死に至るなど、あらゆる循環器系の疾患に苦しむ確率が43%増すといいます。喉が渇いた時は、ソーダや甘味飲料は控えて、お茶や水で喉を潤すことをお勧めします。

*心臓を健康に保とう
 健康的な血圧を維持することは心臓にとって大切です。高血圧の女性は、3~4倍も冠状動脈性心臓病にかかりやすいとの研究結果が出ています【注2】。ストレスは血圧を高くする原因の1つです。ストレスを減らす最も効果的な方法は、体をよく動かし、体重を減らし、アルコールや喫煙、または塩分摂取を少なくするなど、日常生活を変えることです。タバコを止められないスモーカーには、ニコチン代替商品を利用することをお勧めします。また、体重を減らすことが、直接的に冠状動脈性心臓病にかかる率を減らすというリサーチ結果はありませんが、体重を減らすことにより血圧を下げたり、コレステロール値を安定させたりという、心臓病にかかりやすい要素を少なくする効果があります。また食事制限や栄養などの健康的な食事習慣の情報を、かかりつけの医師に尋ねることをお勧めします。

参考文献
【注1】de Koning, Malik VS, Kellogg MD, Rimm EB, Wiliett WC, Hu FB. Sweetened beverage consumption, incident coronary heart disease, and biomarkers of risk in men. Circulation, 2012;125(14): 1735-41.
【注2】Gardener H. Rundek T. Market M, Wright CB, Elkind MS, Sacco RL. Diet soft drink consumption is associated with an increased risk of vascular vents in the Northern Manhattan Study. J Gen Int Med, 2012;27(9): 1120-26.

 
 

プロフィール
Dr.ロバート・F・コレス
ラトガース大学卒業、NYカイロプラクティックカレッジ卒業、35年の実績・慢性神経の痛み治療の専門医

ジャパニーズ・アメリカン・カイロプラクティック・オフィス
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