23日付のニューズデイによると、同日、マンハッタン区ローワーマンハッタンで建設されていたスリー・ワールド・トレードセンター（３ＷＴＣ）の最上階までが完成した。開業は８月の予定。
2001年９月11日の米同時多発テロから15年目となる今年、かつてワールド・トレードセンター（ＷＴＣ）のツインタワーが建っていた場所に新たに誕生したのが、この80階建ての高層ビル。竣工式では、建設に関わった作業員約千人の名前が刻印されたショベルカーのバケットが展示され、星条旗が掲げられた。
テロ発生当時、崩壊したツインタワーの残骸回収に当たったという作業員の１人は、「崩壊の直後から復興に向けた道のりを見てきたので、また１棟ビルが完成し、本当にうれしい」と話している。
同ビルのほかに、マンハッタン一の高さを誇る104階建てのワン・ワールド・トレードセンター（１ＷＴＣ）、日本人建築家によってデザインされた72階建てのフォー・ワールド・トレードセンター（４ＷＴＣ）が既に完成し、開業している。ツー・ワールド・トレードセンター（２ＷＴＣ）の建設は現在、スポンサー不足で一時中断されているが、最終的には４棟のタワーが並ぶ予定だ。
右から２番目が３ＷＴＣ（photo: ＤＢＯＸ）
