好評の「羅生門」ステージリーディングを再演 ジャパン・パフォーミング・アーツ

公演終了後(前列左より茨木綾子、筒井あづみ、範多美樹、多賀夕夏 後列左より原田理央、熊本みゆき、浅野愛美、伊藤聖夏)


 18日、マンハッタン区のオフブロードウェーシアター、777シアターにて、「羅生門」のステージリーディングが再演された。
 ジャパン・パフォーミング・アーツ主催、濱田裕子演出による同作は、今年3月に上演され好評を博した。平安時代の京都で起こった殺人事件について、登場人物がそれぞれ全く異なった証言をしていく中、犯人は誰か、そもそも本当に殺されたのか、そして真実は一体何かという謎に迫るストーリーに、観客は一瞬たりとも目を話す隙がないほどのめり込んだ。
 熊本みゆき、浅野愛美、範多美樹、茨木綾子ほか、日本人女優8人が全員黒い衣装に身を包み、全編を英語で演じ、そのうち6人は男性役を演じたが、違和感なく自然に演出された。また、台本を手にしているものの、台詞は全て暗記された上で役作りもされ、見応えのある公演であった。

公演中(前列左より原田理央、伊藤聖夏、範多美樹 後列左より熊本みゆき、筒井あづみ、浅野愛美)


photos: Yoko Essel