28日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ニューヨーク・ポストの記者がブロンクス動物園で、絶滅が危惧されるレッサーパンダの展示場付近の立ち入り禁止区域に侵入し、写真撮影を行ったという。
37歳の女性記者は25日、立ち入り禁止区域を無視して展示場の裏側に回り、取材のため写真を撮っていたところ、ニューヨーク市警察(NYPD)に身柄を拘束された。ポストの広報担当者は、立ち入り禁止区域は草むらで表示が明確でなく、記者は知らない間に入り込んでしまったと説明している。
また、この前日の深夜には、同動物園で56歳の男がヒマラヤ高原を模した展示場に柵を乗り越えて入り込むという事件が起きている。NYPDによるとこの男は、一般客には公開されていない山道を歩いて、ユキヒョウの展示場に向かっていたという。警官が身柄を拘束したが、犯罪として処理せず、シーズンパスを没収するだけで終わっている。
先月には、オハイオ州のシンシナティ動物園で4歳の男児がゴリラの展示場内に落ち、希少種のニシローランドゴリラが射殺されたばかりで、両事件とも動物園の警備侵害に対する懸念が高まる中で生じている。