27日付のDNAインフォによると、長年閉館していたマンハッタン区53丁目の図書館が同日、再オープンしたという。
5番街にあるバカラホテルの地上1階~地下2階に再オープンした53丁目図書館は、大きな子ども専用閲覧室、劇場、コンピューター室も完備されているほか、英語以外の言語の蔵書も豊富に取り揃えている。マネージャーのジェノベーブ・ストーウェル氏は「最新設備を備えた未来型の図書館」と説明する。
同館は、元はニューヨーク市立図書館分館のドーネル図書館だったが、2007年にオリエント・エクスプレスホテル社がビルごと約6千万ドル(約62億円)で買収し、地下に図書館付きの高級ホテルとして改装する計画を発表していた。計画に伴い09年に同図書館が取り壊されたが、リーマン・ショックによる不景気の影響で建設は一時中断された。11年にトライベッカ・アソシエート社とスターウッド・キャピタル社が新たな合同出資会社として名乗り出たため、15年2月に建設工事が再開された。
市立図書館の最高責任者、トニー・マークス氏は、「これで市立図書館の分館が89棟となり、より多くのニューヨーカーに図書館を利用してもらえる」と話した。