男児が首吊り自殺未遂 「お菓子を分けたくなかった」

 29日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、27日午後、ブロンクス区に住む9歳の男児が、自宅で首吊り自殺を試みたことが分かった。理由は、きょうだいとお菓子を分けたくなかったことだとみられている。
 27日午後3時過ぎ、9歳の男児は同区マウントエデンにある自宅で、寝室の二段ベッドに結んだ白い靴ひもで首を吊っている状態で母親に発見された。母親はすぐさまキッチンナイフでひもを切り、男児のきょうだいを呼んだ。自殺は未遂に終わったという。この直前に、母親は男児にきょうだいとお菓子を分けるよう言い、それを不満に思ったことが理由ではないかと母親は証言した。
 騒動に気付き、救助に当たった近所の住人によると、駆け付けたときに男児は鼻と口から出血しており、母親は「息子が息をしていない! 誰か助けて!」と取り乱していたという。住人が心肺蘇生を行い、しばらくして男児が咳き込んで息を吹き返したところに救急車が到着した。男児は病院に搬送されたが、命に別状はない。
 この住人によると、この家族は仲が良く、これまで大きな問題を抱えたり事件を起こしたことはなかったという。