6月29日付のウォールストリート・ジャーナルによると、ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長の主席法律顧問を務めるマヤ・ワイリー氏が同日、7月15日に辞任すると発表した。
市民権専門の弁護士ワイリー氏は、辞任後、警察への苦情を捜査する独立機関、市民苦情審査委員会の委員長とマンハッタン区にあるニュースクール大学の社会正義学部副学部長に就任するという。市政権や市長の選挙資金調達を巡る汚職事件で、ニューヨーク州および連邦当局による複数の捜査が進められているさなかに同職を辞することを残念に思う一方、大学とは昨年秋から話を進めてきたというワイリー氏は、「市政権が法律を遵守していると確信している」と述べた。
デ・ブラシオ市長は、「ワイリー氏は、市の低所得者層支援政策において、粘り強い擁護者となってくれた。献身的な働きに心から感謝する」との声明を発表した。
同政権では、市長の報道担当官を務めたカレン・ヒントン氏とソーシャルメディア課長のスコット・クラインバーグ氏が先月辞任している。就任から約2カ月という異例の早さで辞任したクラインバーグ氏は、フェイスブックに、現市政権に嫌気が差したので辞任すると投稿している。