ブルックリン沖で巨大サメ捕獲 環境変化で餌増えたため?

 6月30日付のDNAインフォによると、ブルックリン区シープスヘッド湾で行われたサメ釣り大会で、人の身の丈の数倍という巨大なオナガザメが釣り上げられたという。
 今年で3回目を迎える同大会に参加した33人が釣り上げた合計17匹のサメのうち、3匹は200ポンド(約91キロ)を超えていた。サメは年間を通して釣り上げられるが、水温が高くなりサメが岸に近付く夏が最盛期。ただし、専門的な釣り道具が必要で、その大きさから、釣り上げるのに数時間を要することもあるという。
 地元の専門家によると、近年、同区沖でサメが頻繁に出没しているという。これは、エサとして好まれるニシンダマシなどの魚やアザラシの数が増えているためとみられており、米海洋大気庁(NOAA)が2014年に発表した調査でも、魚の乱獲禁止法令や、連邦政府によるホオジロザメやアザラシの保護に成果が出たとしている。また、海水汚染が緩和されつつあることも貢献しているという。
 今回釣り上げられたオナガザメは、滅多に人を襲うことはないため、サメの出没回数が増えたからといって、同区で海水浴をすることがこれまでより危険になったとは言えないと専門家は述べている。

Petter Lindgren

Petter Lindgren

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