8日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、7日、マンハッタン区内の大学を対象に行われた「発明コンクール」の結果発表会で、イーストビレッジにあるクーパーユニオン大学のチームが発明した難病患者向けの機能性スプーンが最優秀作品に選ばれたという。
同コンクールでは、「世界で起きている問題を1つ取り上げ、発明でその解決策を提案する」という課題が出された。募集期間6週間のうちに集まった複数校のさまざまな案の中から、主催者側でコスト、発想力および実用性を基準に審査を行った結果、栄誉に輝いたのが、同大学機械工学部のドンホ・キムさん(19)とジョン・ユンさん(20)が発案した、パーキンソン病などの難病が原因で起きる手の震えによる振動を軽減する機能性スプーン。このスプーンは、持ち手に中身が液状のグリップを取り付けることで、振動を軽減することができ、これまで食事を自分の手で食べられなかった難病患者が、自身で食事ができるようになるという。
2人は賞金5千ドル(約51万円)を獲得し、スプーンの特許も取得した。同大学の准教授は「彼らが開発したスプーンは未来の希望につながるものだ」と称賛している。