警察と黒人社会の調和を デ・ブラシオ市長の願い

 10日付のNY1によると、全米で相次ぐ警官による黒人射殺事件への抗議デモを受け、ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長が同日、マンハッタン区ハーレムにある教会、ベテル・ゴスペル・アセンブリーで、ニューヨーク市警察(NYPD)と黒人支援コミュニティーの団結を訴えるスピーチを行ったという。
 この日、デ・ブラシオ市長は教会の壇上で「この国には400年前から黒人が奴隷として酷使されてきた歴史があり、いまだに残る差別と偏見が問題の根源となっている」と話し、差別や偏見という問題に真剣に向き合う重要性を訴えた。また、射殺事件が引き金となり、7日テキサス州ダラスで警官5人が黒人の男に射殺される事件が起き、国内で警察と黒人支援コミュニティーの対立が表面化していることについては、「市民を守る警察への攻撃は、米国社会全体への攻撃だ」と、厳しく批判した。しかし、「われわれニューヨーク市民は結束し、ともに歩んでいけると確信している」と述べた。
 デ・ブラシオ市長は同日、同教会だけでなく、聖パトリック大聖堂や、イーストハーレムで行われたストリートパーティーでも同様のスピーチを行った。

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