男性射殺した警官、懲戒処分に 信号待ちで口論か

 11日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク市警察(NYPD)は同日、ブルックリン区で4日、信号待ちをしている間に口論になった男性を射殺したNYPDの非番の警官が、拳銃とバッジを取り上げられ、懲戒処分を受け転属させられたことを発表した。
 2013年1月からNYPDに勤務するウェイン・アイザクスは、4日午前0時までの勤務を終え車で帰宅する途中、同区サイプレスヒルズのアトランティック・アベニューの赤信号で停止していたところ、車から降りて近付いてきたデルロウン・スモールさん(37)から開いていた窓越しに顔面を殴られたため、所持していた9ミリの拳銃でスモールさんを撃ったと供述している。検視の結果、スモールさんは、胸部および腹部、腕に3発の銃弾を受けていたことが確認された。
 公開された監視カメラの映像によると、スモールさんはアイザクスの車に近付いてから間もなく射殺されており、車の窓は、スモールさんの拳が通るのに十分な間隔が開いていたことが分かっている。
 スモールさんは、2人の子どもと恋人との4人で、旅行の途中だったという。
 2人が口論となった経緯は明らかになっておらず、NYPDは捜査を進めている。

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