12日付のニューヨーク・ポストによると、ブルックリン区連邦裁判所が、ニューヨーク市内のプロジェクト、「リンクNYC」の無料Wi-Fiスポットの設置を巡って訴訟を起こしていた公衆電話会社の訴えを棄却したことが分かった。
市は現在、同プロジェクトの下、市内にある公衆電話6千台をWi-Fiスポットに順次置き換えているが、現在もまだ市内に設置されている公衆電話を提供しているテレビーム社は、事前の説明もなしに他社と新たな通信契約を結ぶのは連邦通信委員会が定めた条約に違反するとして市を提訴していた。
市は2014年にシティブリッジ社と契約し、リンクNYCを運営をしているが、当時、市と公共通信サービス契約を結んでいたテレビーム社はWi-Fiスポットの建設を中止するよう求めていた。
しかし、同裁判所のニーナ・ガーシュイン裁判官は「新たな契約を結ぶのは違法に当たらない」とし、「市が条約違反を犯したという事実は確認できなかった」という判決を下し、原告側の主張を退けた。
市の担当者はこの判決を受け、「これで懸念も払しょくされたので、問題なく同プロジェクトを遂行できる」と話した。