17日付のニューヨーク1によると、2014年にスタテン島で黒人男性のエリック・ガーナーさんがニューヨーク市警察(NYPD)の白人警官から、逮捕時に首を締められ死亡した事件からちょうど2年を迎えた同日、市内各所でガーナーさんを追悼する催事が行われた。
ビル・デ・ブラシオ市長は同日午前、事件の現場から1マイル(約1.6キロ)ほど離れたトンプキンスビルにある教会で行われた追悼式に参加した。市長は、「事件で遺族が受けた心からの痛みは、今も続いている。遺族と時間を過ごしてきた人々にとっても同じだ」と哀悼の言葉を述べた。
大陪審は14年12月、NYPDが禁止するチョークホールド(頸部圧迫)を行い、ガーナーさんを窒息死させた警官、ダニエル・パンタレオ氏を不起訴とした。NYPDによる内部捜査は終了しているが、米司法省は、同氏を連邦公民権法違反で起訴するかどうか現在検討中であるという。
ガーナーさんの妻イーソーさんは、「当局は別の事件の捜査を開始し、エリックの事件はなかったことのように扱われている。私たちが消え去り、忘れてしまうことを望んでいるようだが、そんなことはさせない」と述べた。